初めてアプリを作った頃の話し
Appleから「Youのアプリ、アップデートしないんなら消しちゃうよ!」ってメールが来ました。
少し前にニュースになった下記の基準に従って古いままのアプリは削除されてしまうようです。
Apple、App Storeにおける放置アプリを削除へ ユーザービリティ向上のため – ライブドアニュース
メールをもらったアプリは下記のアプリです。
chronofold for iPhone | Ninebonz - その和尚IT系
このアプリは6年ちょっと前に私が初めてAppStoreに公開したアプリです。
久しぶりにこのアプリのプロジェクトを開いてみると、初めてアプリを出した当時の事を色々思い出してしまったのでちょっと昔話を書いてみようと思います。
初めてのアプリ開発
2009年、私は受託仕事の絡みで初めてiPhoneアプリを作ることになりました。
Objective-Cの書籍はいくつか読んだのですが、正直ちんぷんかんぷんで特にゲームアプリの作り方に関しては情報もあまりなく困っていました。
とりあえず習うより慣れろと言うことで一本目のアプリを作ることにしたのです。
まずは当時人気のあったジャンルで比較的機能的にも絞られ作りやすそうに思えた時計アプリを作ることにしました。
それが「Chronofold」でした。
画像の表示の仕方、回転、アニメなど一つずつ調べながら見よう見まねで動く所まで持って行くのに一苦労した覚えがあります。
初めてのオフ会
一通り完成したChronofoldを人に見てもらい意見をもらおうと初めてアプリ関係者が集まるオフ会に参加することにしました。
人気のサイトのオフ会でしたので数十人の方が集まる大きな飲み会でした。
当時私はアプリ界に知り合いは全く居ない状態での参加でしたから大変緊張しました。
初めて個人開発者としての名刺も作って行って、頑張って配っていたのですが…
案の定、なかなか打ち解けることが出来ず目的も果てせぬまま意気消沈して帰宅しました。
帰りの電車でTwitterを見ていると、2次会での盛り上がりや、「なんか必死に名刺配ってた人いたね(笑)」というつぶやきを見てしまい泣きそうになりながら帰ったのを覚えています。
余談ですが、このときの経験を元に私が開催する飲み会ではなるべく多くの方がうちとけられるように「ウルフステッカー」などの工夫をしているんです。
どんな経験も活かせる物だなぁと思いますねヾ(^v^)k
初めての(ぷち)フィーチャー
初めてのオフ会での思いを逆にバネにし、「がんばって売れてやろう」「もっと人に知ってもらえるようにがんばろう」と決意しアプリ開発に専念しました。
そしてしばらく後、初めてのアプリ「Chronofold」をストアに公開することが出来ました。
ストア公開の手順がとにかくわからなくて四苦八苦したのをよく覚えています。
公開後はちゃんとユーザーの手元でも問題無く動くのか凄くドキドキしました。
その後、一回目のアップデートの後、ふと見たiTunesの「注目の新作」(今で言うフィーチャーですね)にChronofoldが掲載されてるのを見た時は少し報われた気がして嬉しかったです。
もちろんそれだけで食べていけるほど甘くはなかったわけですが…
アプリだけで食べていけるようになるまでにはやはり時間がかかりました。
その間は受託開発との両輪でなんとかしのいでいました。
もちろんずっと順風満帆だったわけではありません、精神的にも経済的にもきつかった時期もありました。
ですが、アプリ開発は楽しく辞めようとは思ったことはありませんでした。
その後色々ありまして
そんな、こんなで、その後も波瀾万丈色々ありました…
・100人ものアプリ開発者が集まるイベントを開催させて頂いたり
気がつくと7年もの時間が過ぎていました。
初心
初アプリのプロジェクトファイルを開いたことから昔を思い出し、初心を思い出すいいきっかけになりました。
振り返ると、アプリ開発は楽しく夢のある、そして厳しい世界だと思います。
ついつい「楽しく夢のある」部分ばかりに目を向けがちですが、厳しい世界だと言うことを忘れない様にしないといけないなと…
忘れていたわけではないですが、あの頃思った「なにくそ」という気持ちを新たにまたがんばって行こうと思います。