メタボプログラマー富士山に登る!:いよいよ、山頂アタック!
「メタボプログラマー富士山に登る!」第四回目はついに山頂アタックです!!
山小屋(標高3360m)
山小屋で21時頃から5時間ほど仮眠をとったのですが、身体は疲れてるはずなのに気が立っているのかなかなか寝付けませんでした。
結局実際にウトウトできたのは2時間も無かったと思います。
途中二度ほどお手洗いに行きました。
山小屋のお手洗いは有料ですが、水洗で清潔に保たれており、トイレットペーパーもちゃんと備え付けられていました。
山小屋までの行程で富士山に打ちのめされていた私は内心天候が荒れて登れなくなっていることを期待して目覚めました(^_^;)
しかし、山小屋に着いたときに降り始めていた雨も、小雨〜霧雨ほどになっていて「がんばれば」山頂を目指すことも可能そうでした。
ちなみにご来光は頂上でしか見られないものではありません。
七合目より高くなれば頂上でも見られる景色にそう大きな違いは無いという話もあります。
ですので、私は「もう八合目でご来光を拝めればいいよ〜」と思っていたのですが…
一緒に登っていた仲間は山頂アタックする気満々でした。当然私の妻も…
でも、よくよく考えると、ここまで来るのも大変だったので、またいつか挑戦することにした場合は同じ思いをまたすることになるんだなと…
だったら今回がんばって頂上に行っておいた方が後悔は無いかなと、せっかく来たんだから登頂はしておきたいと思い直して、もうひとがんばりすることにしました。
もちろん、体力がちゃんと復活している事は冷静に判断してのことです。
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山頂に向けて出発
まだ、雨が少し降っていたので、防寒のために用意していたダウンジャケットを着て、さらにその上にレインウエアも着込みました。
帽子もニット帽に変え、その上からヘッドライトを装着しました。
山頂アタックに必要な物だけを持ち、残りの物はリュックに詰めて山小屋に置いていきます。
山小屋では宿泊客以外でも有料で荷物を預かってもらえます。
九合目から山頂は空気も薄く、傾斜も急で切り立った岩肌を手も使い登るような箇所が多くあります。
装備を厳選して、なるべく身軽な装備で挑みましょう。
私はウエストポーチに必要な物を詰めて、リュック自体は山小屋に預けていきました。
八月中旬の日の出時刻は朝5時前後との予報でした。
本八合目から山頂までの所要時間は1時間前後ですが、この時間帯の八合目〜山頂付近はご来光を目指す登山者で混雑します。
ですので余裕をとって午前3時頃に山小屋を出発しました。
九合目(標高3600m)
山小屋から出たときにはすでに山道は多くの登山者で混雑していました。
みんなが付けているヘッドライトの明かりが一本の道となって頂上に続いている様は幻想的でした。
本八合目から九合目は体力が回復していたのもあり30分くらいだったと記憶しています。
しかし、夜の闇と霧雨のせいで視界が大変狭く、先の道が見えませんでした。
ひとつの崖をクリアすると次の崖が見えてくるという繰り返しで、一体どこまで行けばいいのか、進んでいる感じも薄く精神的にもきつかったのを覚えています。
そして、本当の地獄はここからでした…
九合目〜頂上
この辺りから少し進むと息が切れて座り込んでしまうという状態になりました。
今思うと軽く高山病になっていたんだと思います。
とにかく息切れが激しく、連続して進むことは出来なくなってしまいました。
登山道は混雑していたので、他の登山者の邪魔にならないように道の端で座り込んで休みました。
このとき役に立ったのが携帯用酸素ボンベです。
息切れをおさえるために携帯ボンベを口に当てて深呼吸をして酸素補給をしました。
私と妻は同じような状態だったのですが、一緒に登っていた2人の友人はまだまだ元気なようでした。
進むペースに大きな差が出来てしまったのでここでパーティーを分け、元気な2人には先に行ってもらいました。
パーティを分けたので、私たちも無理をせずにゆ〜っくり進むことにしました。
数歩進んでは、座り込むの繰り返しで少しずつ進みました。
休んでいるときに目の前を登っていく他の登山者を見ていたのですが、思いのほか海外からの登山者が多かったです。
そして、驚いたのですが外国人の登山者の軽装がハンパないのです!
中にはTシャツ(漢字で「富士山!」とかって書いてあるw)と短パンにサンダルという人がいたのには「こいつらおかしい!!」と思いましたw(゜Д゜)
しかも1人ではなく、複数人…
そうこうしているうちに周りがすこしずつ明るくなってきました。
明るくなってきたと言うことは…そう!ご来光です!!
残念ながら天候に恵まれず、眼下には厚い雨雲が広がっていました。
登山者の列が「おぉ〜!!」とわいたので、振り返ってみると!
▲雲間からのご来光
分厚い雲の一部がUFOのような形に光を放ちました。
それが合図のように周りが一気に明るくなってきました。
視界が開けるのを待って、再び息も絶え絶えの登山を再開しました。
結局、元気な方なら30分ほどで登れる行程を1時間半ほどかかって頂上にたどり着きました。
頂上(標高3776m)
結局日の出から1時間ほどかかって頂上に着きました。
先に登っていた2人の友人は日の出の時には頂上に着いていたそうです。
▲夜が明けても登山道は頂上へ向かう登山者で混雑していました。
頂上に着いてからも息切れが無くなり、身体が落ち着くまで1時間ぐらいはかかりました。
頂上の山小屋で飲んだ温かい味噌汁が凄く美味しかったのを覚えています。
こうして、いつも自宅で仕事している運動不足の私でも日本で一番高い山の頂上に立つことが出来ました!ヾ(^v^)k シニカケテタキモシマスガ
次回!「下山!降りるのだって楽じゃない!!(ノД`)」こうご期待!!w
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