最後の「ビーバー」:北陸のソウルフードがまたひとつ消えた…

ビーバー 福富屋製菓
昨年秋下記のようなニュースが流れました。

消えゆくなじみの味 「ビーバー」福屋製菓破産へ (北國新聞社) – Yahoo!ニュース
「強いぞビーバー!」のフレーズで40年余り北陸で親しまれてきた揚げあられ「ビーバー」を製造する福屋製菓(白山市下柏野町、新黒正美代表)が24日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。ビーバーの …

北陸の定番あられ「ビーバー」 製菓会社が自己破産 – グルメ – Jタウンネット

石川育ちの私にとって「ビーバー」と言えば子供の頃よく食べていた懐かしの味です。
観光案内にも紹介され観光客も買い求めるようになっていたらしいのですが、経営は順風満帆とは行かなかったようです。

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「もう手に入らなくなる」といわれると最後に食べておきたくなるのが人の性。
私も販売終了のニュースを聞いてすぐに実家の妹に「ビーバー確保ミッション」を発令したのですが、時すでに遅くスーパー、コンビニなどどこをまわっても店頭在庫は売り切れの状態でした。
実家に偶然ひとつだけ未開封で残っていたモノを確保しお正月の今日まで大事にとっていましたw

今日は最後のビーバーを心ゆくまで味わいたいと思います。
ビーバー 福富屋製菓
私が子供の頃よく食べていたのは透明なビニールのパッケージだったのですが、今はアルミパウチの湿気にくいパッケージになっていたんですね。

ビーバー パッケージ
裏には金沢の名所のイラストやビーバーの名前の由来が…
郷土愛に溢れたパッケージを見ていると目頭が熱く(ノД`)

ちなみに、大阪万博の際にカナダ館のマスコットだったビーバーの歯の形とあられを二つ並べた姿がそっくりだったことからこの愛称になったそうです。
ただ、動物のビーバーの綴りは「beaver」で、このあられのビーバーの綴りは「beaber」です。
「Bieber」であればジャスティン・ビーバー」君をマスコットキャラにしてキャンペーンも出来たのにと思うと残念でなりません。

最後のビーバー
中身をお皿に出しました。
心して最後のビーバーを味わいます。
あられの中に見える黒いものは細切りの昆布です。
薄塩味で上品な味のなかにうっすらと昆布の香りとうま味が感じられます。

うんまぁぁあ〜〜〜いぃ!

懐かしい味に、子供の頃の思い出がよみがえってきます…
もうこの味を味わえなくなると思うと…(ノД`)

ビーバーというと思い出されるのがCMです。

・町で暴れる巨大な怪獣!
    !!ガオー(*`◇)<炎炎炎炎 
・そこに現れるビーバー君!!(胸になぜかカラータイマー)
    ⊂(´∀`⊂≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 
・登場まもなく、カラータイマーが点滅し、ピンチに!?(3分経ってない!15秒CMだしね…)
・「びぃぃぃぃばぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜!」のかけ声に呼ばれて飛んでくるあられの袋!!
    ◇======
・袋からおかきを鷲づかみにして食べるビーバー君。
・ポパイの様にパワーアップし、怪獣をやっつけるビーバー君!!
・あられの袋をカメラに向けて決め台詞!
「強いぞ!ビーバー!!福富屋製菓(ふくとみやせいか)のビーバーですぞ!!」

インターネットの海を探し歩いたのですが、上記CMの動画は見つけられませんでした。
しかし、ビーバーを食べていると「強いぞ!ビーバー!!」の決め台詞が耳にリフレインしてきます。
惜しむらくは思ったより福富屋製菓が強くなかったと言うことでしょうか…

昔の思い出に浸りながら、「ちょっとちょうだい」という妻の手を払いながら、最後のビーバーをじっくり味わいたいと思います。